第1訓練 噂のワイド馬券にどう立ち向かうか
今回から始まった「馬の穴」。このコーナーは競馬に関する様々な話題を取り上げ、研究・考察した結果を師範である小生が門下生である諸君に享受し、諸君の馬券検討に役立ててもらおうという趣旨のものであ~る。しかしながら、諸君の馬券の損失への責任は一切負わないのでそのつもりで聴くのであ~る。
「訓練」を始める前にまず小生の自己紹介をするのであ~る。
そもそもこの道場を開くことになった経緯だが、①風呂当番が回ってきた。②これといったネタがない。③現在、小生は競馬に関するソフトウェアの開発に携わっている。④根っからの競馬好きである。以上の4点が主なものであ~るが、ここで少し③の「競馬に関するソフトウェア」について述べさせてもらうのであ~る。なにぶん会社のホームページであるので宣伝も交えたいのであ~る。
小生の開発している「競馬ソフト」とは、ユーザーが自ら掲載項目やレイアウトを設定して独自の競馬新聞を作成できる(もちろん印刷も)というもので、もちろんあらかじめ設定してある形式にユーザーの予想印を加えるだけという使い方だってできるのであ~る。ちなみにデータは関西の某競馬新聞社からの提供で、専用のデータサイトから必要なレースの分だけダウンロードして使うのであ~る。もちろんコンピュータ予想の機能も搭載しており、予想レースシーン(障害レースも有り)を見ることもできるのであ~る。2000年春発売予定であ~る。名称未定であ~る。興味を持ったものはちょくちょくうちのページをチェックするのであ~る。
では、本題に入ろう。既にワイド馬券のことを知らない者はいないとは思うが一応説明しておくと、「1着・3着」「2着・3着」でも的中になっちゃう馬連(正式名称「拡大馬連」)のことであ~る。このワイド馬券の発売が発表されたころは、「馬単(1着・2着を順番通り当てる馬連)も売らないのにこんな馬券を売るんじゃない。」とか、「こんな(配当額が)つかない馬券(あまり)売れないよ」など様々な悪評をよく耳にしたが、結局ふたを開けてみればかなり好調な売れ行きの様で(とりあえず買ってみたいという面々も多数いる様だが)、既存の4種の馬券の売上は少しづつ減ったもののレース単位の総売上は確実に増えており、この調子のままならJRAの思惑どおりなのであ~る。
そこで今回の「訓練」となるのであ~るが、先に述べたとおり現状では競馬ファンは明らかに以前に比べ余計にお金を使っている(馬券を買っている)のであ~る。このむやみにワイド馬券を買い足すという行為をしないために、ワイド馬券をどう利用するか・どう立ち向かうべきなのかというのが今回の「訓練」なのであ~る。
まずもっともしてはならないことであ~る。それは、これまで以上の穴馬でワイドの高配当を狙うことであ~る。以前に「1着・3着」「2着・3着」で悔しい思いをしていた者はなおさらで、「ん着・4着」「ん着・5着」になって同じ思いをするのがオチであ~る。小生のまわりにも既にいるのであ~る。
第2には自分のワイドに対するスタンスを決めずにワイド馬券を買いつづけることであ~る。具体的に言うと、ワイドを買ったときに「もし1着・2着で来たらもっと高配当が取れる。そのとき悔しい思いをしないように(普通)馬連も買っておこう。」と考え、馬連を買ったときに「ワイドで買っていれば当たっていたのに…と悔やみたくないからワイドも買っておこう。」と考えてしまうことであ~る。このようにして結局たくさん購入してしまうのは悪循環なのであ~る。どちらかまたは馬連のみかワイドのみしか買わないという自分のスタンスを決めて、「あぁ、○○で買って入れば…」という考えは捨てていさぎよく諦めるのであ~る。
第3はオッズを見て、「これはおいしい」と思い買い目を増やすのはやめるのであ~る。小生の経験上これが当たるのは稀で、結局「あの時オッズを見ていなければ…」と反省することがほとんどであ~る。そんなことにならないように自分の予想以外の目は買わないことであ~る。ワイドのオッズは、3着までに2頭がはいればいいと思うと結構おいしい配当に見えるものが多いようであ~るから皆も十分気をつけるのであ~る。
実は第2・第3についてはワイドに限ったことではないのであ~るが……。
それではワイド馬券をどのように買う(利用するのか)であ~るが、小生のおすすめの方法は以下の3つであ~る。
- 馬連勝負の押さえにワイドを買う。……以前は馬連で勝負(特に1点勝負)をするときの押さえは単勝か馬連の別の目であったが(複勝という手もあるが押さえ額が大きくなる)これはせっかく勝負目が当たっても押さえが外れることがあった(馬連の別の目は同着以外は外れる)のであ~るが、馬連と同じ目のワイドを押さえにすれば勝負目が当たるときは必ず押さえのワイドも当たるのであ~る。これは単勝の押さえに複勝を買うのと似ているが、ワイドの配当が複勝ほど低額にならないところが使える点であ~る。
- 馬連の買い目を絞ってワイド勝負。……以前は「1着・3着」「2着・3着」が多かった者には効果的で、自信のあるレースで馬連の買い目を少し絞り込んでその目のワイドで勝負する(馬連は買わない)のであ~る。要するに、少々配当が減ってもいいから勝負レースは確実に当てにいこうという作戦であ~る。
- 今まで通りに馬連を買う。……普通に馬券を買うとき(勝負レースではないとき)はワイドはないものとして今まで通り馬連のみを買い、「1着・2着」で来なかったら諦めるのであ~る。それがいやならワイドのみかワイドに馬連を小額押さえる程度にすることであ~る。どちらにせよ今までの馬券購入額に上乗せしてワイドを買うのはさけるべきであ~る。
以上で今回の「訓練」は終了であ~る。各自この問題については考えておくように、また、意見や今後取り上げてほしいことがある者は小生(デヒー・犬崎)宛てにメールを送るのであ~る。
では今回はここまで。
なお次回(次の風呂当番のとき)は「競馬ファンの2000年問題(番組大改変とワイド馬券の損益分岐点)」について「訓練」する予定であ~る。楽しみにするのであ~る。
おまけ 今回の師範の予言
スプリンターズSは、トキオパーフェクトとキョウエイマーチよりも外の枠に入ればアグネスワールドで鉄板であ~る。
有馬記念は、3番の馬が激走するのであ~る。
冒頭にも言ったが、諸君の馬券の損失への責任は一切負わないのでそう心得るのであ~る。