タイムリーな話題として、日本ダービーのことを書こうかと思う。
日本ダービーはその世代の最強の馬を決める、競馬の祭典。
オーナーも騎手も調教師もこのレースを勝つことを夢見ていると言っても過言ではないのではないだろうか。
そんな日本ダービーはファンにとっても最大の祭典である。
普段は賭けることもしない私も、この日ばかりは、贅沢にエビスビールを飲みながら大っぴらに新聞紙を広げ予想を楽しむ。
欲目などない純粋な応援の気持ちで、投票すると思いのほか儲かってしまった。
賭け事というのは、占いから発祥したと言われる。
手相然り、血液型占い然り。
キャバクラでもてようとして占いを持ち出すなど以ての外の話であって、占いとは元来無欲でなくてはならない。
欲・邪心が入っては、正確な結果が得られないのであろう。
ほろ酔い気分で「がんばれよー」という気持ちで購入した馬券が的中したのも自然の摂理であると言えよう。
一方「まくれえぇぇぇえーーーーっ!!!!!!!」とか叫び新聞を振り回しているオッチャンは、
レース終了後「ああっ・・・」とかいう断末魔をあげていたりする。
思わずエビスビールを一気に飲み干して、ふぅ~と一息つき、かぶりを振った。
欲深くなっちゃいかんよ。
さて、話は飛ぶが【呑む打つ買う】という言葉がある。
漢が道楽の限りを尽くすことという意味であるが、最近の若い者は【呑まない、打たない、買わない】
酒を飲まないし、賭け事もしないし、更には草食系という嘆かわしい時代となっている。
非常に憂いていているのである。
ところが、その後近くの川沿いの公園で缶チューハイを飲んで、ダービーの余韻に浸っていると妙な光景が目に入った。
川の向かい側にある、いかがわしい店。
そこにダービーで勝利でおさめたであろう漢達が、大量に吸い込まれていく。
大体がオッサンなのだが、それに見るからに草食系っぽいか細い青年が混じっていたりした。
その光景を見て、思わず缶チューハイを一気に飲み干して、ふぅ~と一息つき、かぶりを振った。
草食系といわれる男の中にも、内なる熱い思いを持つものがいるのであろう。
日本の未来は、まだまだ捨てたもんじゃないのかもしれない。