相変わらずゲームネタについての話題を。
今回はゲームの複雑化について語りたいと思います。
アタリ社の「ポン」というゲームから始まり、ゲームという遊びはもう20年以上が経過しています。この間、ゲームはハート・ソフト共に飛躍的な進歩を遂げました。
ハード面から見ると、大きく移り変わったのはコントローラーの形態です。
「ゲームのコントローラー」と聞いて皆さんはどのようなものを想像するでしょう?コンシューマ機では大半を占めるパッド型やアーケードでは主流のスティック型、レースものに見られるハンドル式や体感ゲーム用の体を使うものなど様々です。
それぞれに違った特徴があり、ゲームを盛り上げる意味でも非常に重要な意味を持ちます。
しかし、その反面「操作が難しくて訳がわからない」という事を経験したことはありませんか?
操作性の複雑化はゲームをリアルに、面白くするなどの要素がありますが、場合によってはユーザーを遠ざけてしまう要因にもなり兼ねないのです。
次にソフト面から見ると、グラフィックや処理速度の向上により、リアル性が追求されるものが増えてきました。すなわちシステム的に複雑性の高いゲームが多くなってきたと言えます。
また、ゲームのジャンルが多岐に渡るようになり、ユーザーにはゲームに対する幅広い知識が要求されるようになってきました。
代表的な例がRPGです。昔のRPGは「剣」と「魔法」という2つの大きな要素さえ把握していれば、ゲームの世界に入ることが割と容易でした。しかし近年のRPGでは「召還」「仲間」「飛び道具」「合体」「技」など数え出したらキリがないほど無数の要素を把握しなければ満足に遊ぶことが出来ません。
もちろん、こういった要素はリアルさを追及する上では重要です。システム的にも「RPG慣れ」してしまったユーザーに対して楽しませるのに必要だと思います。
しかし、無数のパラメータ、コマンドは時として敷居の高さを感じさせてしまうことがあります。RPG初心者が今時のRPGを一から始めるのは容易なことではないでしょう。
ゲームの複雑化はゲームの世界を盛り上げます。しかし、ユーザーを限定してしまうのも事実だと思います。
本当に意味でのゲームとは、皆が楽しんで遊べるものを指すのではないでしょうか。そういう意味では、複雑なゲームはゲームの世界を狭めてしまっていると思います。
こういう時代だからこそ、万人に楽しめる本当の意味でのゲームが作りたい、と思います。